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JCプレス【No.8】
2014年12月28日発行 編集/総務広報委員会

地域のつながり

チャレンジつねよし百貨店

~京丹後市大宮町~
(一社)京丹後青年会議所では今一度自分たちの身近なコミュニティとのつながりを持つことの重要性を伝えていく必要があると考えています。総務広報委員会では、京丹後の幅広い年齢層の方々につながりをテーマにし、つながることの大切さを感じていただける活動をされている地域の様々な方に、その活動の様子や思いを伺って参ります。
そこで今回は第2弾として大宮町常吉にある「チャレンジつねよし百貨店」の東田一馬氏にお話を伺いました。

活動のきっかけ

東田一馬 氏

 大阪出身である東田氏は、東京でIT関連の仕事をされていましたが、リーマンショックの煽りを受けて会社を閉鎖した後、運命を変えた一通のメールに出会ったそうです。それは、「田舎で働き隊」という農林水産省が展開する農山村地域が有する特産物や自然環境を用い、地域の活性化を推進する為の参加者応募の案内だったそうです。いつかは地元である関西に帰りたいと考えていた東田氏にとってまたとないチャンスでした。しかし、希望地域を京都府にしたとはいえ、まさかこんなにも遠くて田舎だとは思いもしていなかったと笑いながら語られていました。
 秋から冬のいわゆるクローズシーズンの半年間が研修先での活動期間でしたが、活動の中で春や夏の話を聞き、常吉の魅力や面白さに惹かれ、せめて1年ここで過ごしたいという考えに至ったそうです。東田氏は丹後に残る事を条件に地域事業を展開している㈱アミタ持続可能経済研究所に就職し、丹後で生活する決意を固められました。アミタ持続研では地域再生マネージャーとして地域活性化事業に関わり、京都府だけではなく、近隣の他県にも出向き地域活性の為に尽力していたのだが、あることをきっかけに退社することになります。「チャレンジつねよし百貨店」の前身である「常吉村営百貨店」の設立に大きく携わり、長年経営の柱になっていた大木満和氏の急逝でした。

常吉百貨店の再出発

 常吉村営百貨店は生活の基盤であり、集落内の唯一の商店であった丹後大宮農協常吉支所の廃止に伴い、買物弱者の生活が立ち行かなくなる不安から、村づくり委員会のメンバーが中心となり設立にされたものです。
 大木氏の体調上の問題などから村営百貨店は一度、閉店することになる。そんな最中、東田氏は他の地域で地域活性化に従事していることに疑問を抱き、百貨店や常吉地区に尽力する決意を固め、チャレンジつねよし百貨店実行委員会を立ち上げることとなりました。大木さんが引っ張っていくリーダーだったから、そのやり方では自分はうまくいかないだろう、だから緩い感じでやろうと思い、来る人拒まずという感じでスタートされたそうです。朝は近所の〝おっちゃん?が集い、夕方は子どもたちが集まる空間に徐々に変わってきたとのことです。運営に関してはやはり、お店ということで女性を意識していることから東田氏の奥様が百貨店の代表を務めているそうです。地域の女性陣が集まって〝おとめ塾?を結成し、楽しいことをワイワイしようと活動しておられます。その活動から、百貨店のグリーンカーテンが生まれたり、お正月にはおせちづくりをしているそうです。様々な人の関わりで、空気が温まっていると東田氏は感じていると語っておられました。子どもたちが走り回っていてもお金にはならないけれども、誰もいない空気の冷えた暗い感じよりは、人の温かみのある空気感を作り出してくれるのに子どもたちはキーマンになってくれていると東田氏はお話されました。
 東田氏は、常に持ちつ持たれつの想いでやっていけたらと考えていらっしゃいます。日用品の配達サービスの中で、お年寄りの家の電球を交換してあげると、庭の柿をお土産で渡されるなどその気持ちが嬉しく、個人商店ではなく、地域の商店なのだなと感じているからこそ、よそを向いて運営はできないし、地域の人からのイメージも大事にしなければならないと感じておられます。

地域のつながり

 常吉地区150世帯は上常吉と下常吉とで構成されており、現在も百貨店を中心として交流が生まれています。「チャレンジつねよし百貨店」の存在は、どこの地域にでも必ずあったお店であり、そこにあることで自然と地域のキーステーションになっているように感じました。町おこし、まち創り、地域活性の新たな力を入れるだけでなく、その場所を維持することで地域の心のよりどころになります。また、昔なら当たり前であった世代を超えたつながりが自然と形成できているのではないでしょうか。形を新たに作るのではなくその地域それぞれの日々の生活の中から自然と形成されていくことが最もその地域に合った形であるようにも感じます。そこにお店があることが、大きな存在意義に感じることができました。今、あるものを無くさない事の重要性を今一度見つめ直し行くことが必要だと考えました。

MEETING REPORT

9月例会事業報告

つながりで守る京丹後の未来!

 9月22日(月)に「つながりで守る京丹後の未来!」と題して、中山泰市長をはじめとされます京丹後市役所職員の皆様、磯田勵一会長をはじめとされます社会福祉法人京丹後市社会福祉協議会職員の皆様と(一社)京丹後青年会議所三者にて(一社)京丹後青年会議所9月事業を開催いたしました。
 この事業は、平時から継続的な連携が不可欠である災害時にスポットを当て、災害時に急遽、連携を図るのではなく各諸団体が互いの役割や活動を知り、最大限活用できる状態の構築を行うことが必要であると考え開催いたしました。
 各諸団体の組織と現在までの取り組みを知るとともに特定非営利活動法人ガバナンス舞鶴石橋裕志理事長をお迎えし、舞鶴での災害ボランティアセンターの運営経験から各諸団体が連携するために必要な心構えをご講演頂き、災害時における短期間でのボランティア活動、各諸団体が共通の認識を持つことの重要性を知り、今後の互いのつながりについて考えて頂けたものと思います。
 最後に中山泰市長に立会をお願いし社会福祉法人京丹後市社会福祉協議会と(一社)京丹後青年会議所が今後の継続的な連携を行うための〝災害時における連携協定?の締結を行いました。京丹後でもいつ起きるかわからない災害に対して意識向上と各諸団体との連携を継続して取り組んでまいりたいと思います。

MEETING REPORT

10月例会事業報告

少年非行を防ぐためには~地域の大人にできること~

 去る平成26年10月22日、峰山地域公民館にて10月例会「少年非行を防ぐためには~地域の大人にできること~」を開催いたしました。10月例会では、教育・福祉関係者を対象に青少年健全育成を今一度見つめ直し、地域の大人として、また親として子ども達との関わり方や少年非行を防ぐためにはどのように接していけばよいかを知ることを目的に実施いたしました。
 第一部では、法務省京都保護観察所企画調整課 課長 山本隆宏氏を講師にお迎えし、少年非行の現状や保護観察制度について学びました。第二部パネルディスカッションにおいては、京丹後市保護司会会長 北島顕経氏と当青年会議所理事長 由利彰基を加え、全国的な非行の傾向や京丹後市の実例を交えた議論を行いました。
 非行に走ってしまった子ども達の環境や今の子ども達が何を求めているのか、地域の大人としてどうあるべきかを知ることで、子ども達の手本となる心構えを考える機会となりました。また子ども達が成長していく上で家庭の大切さ、学校の役割の重要性も改めて感じる例会となりました。
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